【特集】映画館によってポップコーンの味は違う?8つの劇場で買って比較検証してみた!どこの映画館が美味しい?値段・量の情報も!

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ある日、CinemaStyle編集部内で一つの疑問が投げかけられた―――

「映画館ごとにポップコーンの味は違うのだろうか…?」

―――映画鑑賞のお供として長年愛されてきたスナック菓子であるポップコーン。そんなポップコーンをCinemaStyle編集部では8つの映画館に買いに行き、味をそれぞれ比較してみた。

今回の記事は劇場ごとのポップコーンを食べ比べしてみて、どの映画館のポップコーンが一番美味しいのかを検証する、調査記録である。

ポップコーンを購入した8つの映画館

今回検証したのは、下記の8つの映画館である。

都内近郊にある主要なシネコンで、塩とキャラメルのハーフ&ハーフ(L)を購入し、当日に食べ比べを実施した。

劇場名購入した場所Lサイズ価格
(ハーフ&ハーフ)
重さ(箱含む)(参考)
ドリンクセット価格
TOHOシネマズ日比谷530円209g780円~(M)
ユナイテッド・シネマ松戸600円塩:156g
キ:248g
820円(M)
イオンシネマ板橋900円
(620円)
225g850円~(M)
MOVIX亀有580円205g880円(M)
シネマサンシャイン池袋700円260g750円~
(ポップS/ドリンクM)
109シネマズ二子玉川600円187g850円(M)
T・ジョイ品川650円197g850円~(M)
コロナシネマワールド小田原700円233g800円~(M)
※重さは2022年1月時点/価格は2023年7月現在・ハーフ&ハーフ・税込/イオンシネマは「プレミアムミックスポップコーン」の値段(通常のポップコーン(L)は620円)

試食方法と評価基準

先入観を除くため、どの映画館のポップコーンかわからないようにブラインドテストの形で、計11人で試食を実施した。また、試食の際に下記の基準で評価してもらった。

評価基準

  1. 香り
  2. 味の濃さ
  3. 歯ごたえ
  4. 味のムラ
  5. 美味しさ

それぞれの評価基準を数値化し(とても良い:+5/やや良い:+3/ふつう:+1/やや悪い:-1/とても悪い:-3)その全員の合計得点を、映画館ごとに塩とキャラメルのそれぞれの味で算定した。

果たして、どの映画館のポップコーンが一番美味しいのか?ポップコーンに味の違いはあるのか?

結果発表では、映画館ごとに塩味とキャラメル味のそれぞれのスコアの合計を加味して、5段階評価(★1~★5)で表した。それでは、CinemaStyle編集部による忖度なしの辛口評価をご覧いただきたい。(下記の結果発表に記載の価格は、2022年1月時点のものになります

結果発表

TOHOシネマズ

塩とキャラメルのハーフアンドハーフ(L)/480円

塩:★★(17点/7位)

キャラメル:★★★(77点/5

塩味はテイスティングの際にトップバッターだったこともあり、基準点とする評価が多かったため、あまり点数が伸びなかった。一番食べ慣れている分「いつもの味」と認識してしまう人が多かったようだ。また、TOHOシネマズには様々な味を選べる「シネマイクポップコーン」が存在するため、そちらを選択する人も多いかも知れない。

日本を代表するシネコンだけあり、価格設定は480円と8つの映画館の中で一番安い。TOHOシネマズで利用できる映画割引サービス「auマンデイ」を利用してお得に映画を鑑賞しつつ、浮いたお金でポップコーンを頬張るのもいいかもしれない。

ユナイテッド・シネマ

塩:★★★★★(109点/1位)

キャラメル:★★★(83点/4位)

塩味は、8つの映画館でトップの109点を記録した。映画館のメニューで「本場アメリカ3大ブランド(プレファード社)の最高品位のポップコーン豆『プレミアムプラチナ』をこだわりの製法で調理している/ココナッツオイル使用と謳っているだけあり、見事に格の違いを見せつけた形になった。

テイスティングに参加した者の多くが濃厚さと歯ごたえを評価しており、ブラインドテストという形でも、プレファード社の『プレミアムプラチナ』の実力が遺憾なく発揮された。

余談ではあるが、ユナイテッド・シネマでは映画割引サービス「auシネマ割」が利用できる。毎日使える「auシネマ割」を利用して、極上の塩ポップコーンとともに映画鑑賞する休日の午後は、至福のひとときに違いない。

イオンシネマ

プレミアムミックスポップコーン/800円

塩:★★(-7点/8位)

キャラメル:★★★★★(145点/1位)

塩とキャラメルで対照的な結果となったのが、イオンシネマだ。色も一番白に近く、味の濃さがあまり感じられなかった塩味は最下位となったものの、独特の甘みと濃厚さが感じられたキャラメル味は単独最高得点となった。

というのも、イオンシネマのLサイズポップコーンのハーフ&ハーフは、塩とバターしょうゆの2つの味であり、キャラメル味が存在しない。ということで、今回購入したのは「プレミアムポップコーン」とのミックスである「プレミアムミックスポップコーン」である。

5種類の味から選べる「プレミアムポップコーン」の、「キャラメルプレッツェル」味という位置づけであり、普通のポップコーンより量が少なく値段も高いため、納得の結果と言えるだろう。

また、イオンシネマの公式サイト「フード&ドリンクメニュー」のページには、詳細なアレルギー情報が掲載されており、安心して購入できる。

とにかく、イオンシネマで鑑賞する際はプレミアムポップコーンの注文をお忘れなく。

MOVIX

ポップコーンLサイズ/550円

塩:★★★(83点/4位)

キャラメル:★★★★(95点/3位)

関東地方では10劇場ほど展開している映画館であるMOVIXは、塩味・キャラメル味ともにまずまずの評価を得た。塩味では味の濃さや美味しさといった点で、高評価を得た。キャラメル味では、不発のポップコーンである「ハズレポップ」を引き当てた人もいた。

シネマサンシャイン

ポップコーン(L)/650円

塩:★★★(39点/5位)

キャラメル:★★★(69点/7位)

愛媛県出身の方はご存知の映画館である、シネマサンシャイン(愛媛県内に3劇場)。2019年に、東京・池袋に都内最大級の規模を誇る「グランドシネマサンシャイン池袋」がオープンしたことは記憶に新しい。目玉である、「IMAX レーザー/GT テクノロジー」シアターは、大迫力の映像体験ができるため一見の価値がある。

そんな「グランドシネマサンシャイン池袋」で購入したポップコーンであるが、塩・キャラメルともに、得点は振るわなかった。 こちらもキャラメル味では、不発のポップコーンである「ハズレポップ」を引き当てた人もいた。 しかし、箱を含む総重量が8つの映画館の中でトップであったことは特筆すべき点だろう。

109シネマズ

ポップコーン(L)/550円

塩:★★★★(99点/2位)

キャラメル:★★★(75点/6位)

次の映画館は、関東を中心に全国で19劇場を展開する109シネマズだ。こちらは、キャラメルよりも塩の評価が高かった。109シネマズのポップコーンは、塩とキャラメルの2種類しか味がないため、塩を選ぶのがベターな選択かも知れない。

T・ジョイ

ポップコーン(L)/600円

塩:★★★(39点/5位)

キャラメル:★★★(69点/8位)

横浜や京都など、全国で18劇場ほど展開されているT・ジョイは、塩・キャラメルともに標準的な評価となった。またT・ジョイでは、キャラメルチェダーやストロングチョコレート、梅かつおなどの定番とは違った味のポップコーンである「おめかし」ポップコーンを展開している(2022年1月現在)。T・ジョイに訪れた際は、ぜひ注文したい。

コロナシネマワールド

ポップコーン(L)/700円

塩:★★★★(97点/3位)

キャラメル:★★★★★(115点/2位)

複合エンターテインメント施設である「コロナワールド」に併設されている映画館の「コロナシネマワールド」は、愛知県出身の方ならご存知かもしれない(愛知県内に4劇場)。

そんなコロナシネマワールドは、8つの映画館の中、両方の味で見事に高得点を叩き出した。テイスティングの参加者を見事に唸らせた塩味は、風味・味の濃さともに、納得の美味しさであった。できたてのポップコーンを届けるために、小田原から東京まで新幹線に乗った甲斐があったと言える。

他のメニューも豊富で、クレープアイスやナチョス、手づつみピザといったメニューも楽しめる点も加えておきたい。

総評

塩とキャラメルの合計得点を映画館順に並べると、このような結果になった。

総合順位劇場名スコア/順位キャラメルスコア/順位
1位コロナシネマワールド★★★★97点/3位★★★★★115点/2位
2位ユナイテッド・シネマ★★★★★109点/1位★★★83点/4位
3位MOVIX★★★83点/4位★★★★95点/3位
4位109シネマズ★★★★99点/2位★★★75点/6位
5位イオンシネマ★★-7点/8位★★★★★145点/1位
6位シネマサンシャイン★★★39点/5位★★★69点/7位
7位TOHOシネマズ★★17点/7位★★★77点/5位
8位T・ジョイ★★★39点/5位★★★49点/8位

塩とキャラメルの両方で高得点を記録した、コロナシネマワールドが総合1位となった。2位には、プレファード社の『プレミアムプラチナ』 を使用したユナイテッド・シネマがランクインするという、納得の結果となった。

今回の結果について、やはり高得点を獲得したポップコーンは間違いなく美味しいと断言できるが、得点が振るわなかった5位以下のポップコーンも、もちろん不味いということはなく、違いがわからなかったと言ったほうが正確だろう。

また、量や味の濃さも、調理の際のばらつきがあると思うあるので、こちらのランキングは参考程度に、真相は実際に映画館で味わっていただきたい。

補足:最も身近なコンビニのポップコーン(セブンイレブン)

映画館のポップコーンはたまにしか食べないもので、いつもはスーパーやコンビニでポップコーンを買う人が大半だろう。

ということで、実は私たちにとって最も身近なポップコーンである「コンビニのポップコーン」も、8つの映画館に加えて比較対象に入れていた。今回購入したのは、セブンイレブンの塩とキャラメル味のポップコーンである。ブラインドテストの結果は、以下のようになった。

塩:★★★★★(109点/1位)

キャラメル:★★★★★(131点/2位)

予期せぬ結果になってしまった。

塩味は、製造元が同じ(ジャパンフリトレー)こともあり、「マイクポップコーン バター醤油味」と同系統の香ばしいバター醤油味に近いように感じため、他の塩味のポップコーンとは明確に味の違いを感じることが出来た。また味の素のような、うま味調味料のような味を感じた参加者もいた。キャラメル味も、味の濃厚さを評価する者が多かった。

ただし、映画館で購入したポップコーンに単純に勝るというわけでは決して無い。映画館のポップコーンは、上映を心待ちにするワクワク感や、コンセッションから漂う香りなどの映画体験こそが「映画館のポップコーン」であり、特別な味であることは伝えておきたい。

映画館でポップコーンを食べよう

今回は映画館で購入したものを持ち帰り試食を行ったが、できたてのポップコーンを映画館で食べるほうが美味しいのは言うまでもない。

ユナイテッド・シネマ/シネプレックスでは、auスマートパスプレミアム会員であれば、ポップコーン単品およびセットが100円引きで購入できる。auで契約していなくても、初回であれば30日間無料で体験できるので、ぜひ「auシネマ割」と同時に利用したい。

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