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CinemaStyle編集部の3人が選ぶ、2026年上半期映画ベスト10

2026年も折り返し。1月から6月までの上半期だけでも、さまざまな映画が公開されました。今回はCinemaStyle編集部の3人が、それぞれ2026年上半期に印象に残った映画ベスト10を選出。この記事では、その中でも特にポッドキャストのトーク内で語られた上位5本を中心に紹介します。

総合ランキングではなく、あくまで編集部それぞれの視点によるベスト10です。作品の順位だけでなく、どんなところに心を動かされたのかにも注目してみてください。(作品名のリンクは、各作品の公式サイトにリンクされています)

目次

いしがみさんが選ぶ、2026年上半期ベスト10

いしがみさんの選出基準は、作品の完成度に加えて「観る前の期待をどれだけ超えてきたか」。その意味で、1位と2位は迷いなく決まったと言います。

作品タイトル(配給会社)公開日
1.『ブゴニア(ギャガ)2026年2月13日
2.『Never After Dark/ネバーアフターダーク(TOHO NEXT)2026年6月5日
3.『アメリと雨の物語(ファインフィルムズ)2026年3月20日
4.『ハムネット(パルコ)2026年4月10日
5.『黄金泥棒(キノフィルムズ)2026年4月3日
6.『マジカル・シークレット・ツアー(アスミック・エース)2026年6月19日
7.『パリに咲くエトワール(松竹)2026年3月13日
8.『箱の中の羊(東宝 ギャガ)2026年5月29日
9.『俺たちのアナコンダ(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)2026年4月3日
10.『Michael/マイケル(キノフィルムズ)2026年6月12日

1位はヨルゴス・ランティモス監督の『ブゴニア』。陰謀論者に誘拐されたCEOが「お前は宇宙人だ」と迫られる不穏な物語ながら、随所に差し込まれる演出やセリフが面白く、ラストでは予想を超える地点まで連れていかれる感覚がありました。上半期ではダントツの1位です。

2位は日本のホラー映画『Never After Dark/ネバーアフターダーク』。洋画ホラーのようでもあり、Jホラーのようでもある独特の怖さがあり、いくつもの要素が混ざり合った新鮮な作品でした。想像していた内容を大きく上回ったという意味で、非常に印象に残っています。

3位の『アメリと雨の物語』は、日本を舞台にした海外アニメーション作品。3歳の子どもの感情をここまで瑞々しく描き切るのか、という驚きがありました。アニメーションとしても物語としても、あまり見たことのない種類の作品です。

4位は『ハムネット』。シェイクスピアとその家族を描きながら、終盤30分で感情が一気に高まっていく構成が強く残りました。観ている最中の印象が、ラストで大きく変わる作品です。

5位は田中麗奈さん主演の『黄金泥棒』。実際に起きた金の万引き事件をもとにした、等身大のクライムコメディです。『マジカル・シークレット・ツアー』とかなり迷いましたが、『ナイトフラワー』『禍々女』など最近の怪演が際立つ田中麗奈さんの魅力も含めて選出しました。

そよんさんが選ぶ、2026年上半期ベスト10(順不同)

そよんさんは順位を付けず、特に印象に残った10作品を順不同で選出しました。映画を観た後に残る感情や、人生、家族、傷の克服といったテーマが選出の軸になっています。

作品タイトル(配給会社)公開日
センチメンタル・バリュー(ギャガ)2026年2月20日
私がビーバーになる時(ディズニー)2026年3月13日
プロジェクト・ヘイル・メアリー(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)2026年3月20日
サンキュー、チャック(ギャガ 松竹)2026年5月1日
シンプル・アクシデント/偶然(セテラ・インターナショナル)2026年5月8日
シラート(トランスフォーマー)2026年6月5日
プラダを着た悪魔2(ディズニー)2026年5月1日
万事快調〈オール・グリーンズ〉(カルチュア・パブリッシャーズ)2026年1月16日
しあわせな選択(キノフィルムズ)2026年3月6日
ハムネット(パルコ)2026年4月10日

センチメンタル・バリュー』は、映画についての映画でありながら、家族の物語でもある作品。映画作り、演技、家族の傷が重なり合っており、俳優陣の演技も大きな魅力でした。

私がビーバーになる時』は、近年のピクサー作品の中でも特に満足度が高かった一本。キャラクターの可愛さはもちろん、いわゆる全盛期のピクサーらしい楽しさも感じられる作品として印象に残っています。

プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、長尺ながら上映時間を感じさせないSF映画。宇宙を舞台にした物語でありながら、バディものとしての楽しさや可愛らしさもあり、あっという間に感じられる一本でした。

サンキュー、チャック』は、観終わった後に「明日も頑張って生きていこう」と思える映画。自分の人生を大切にしたくなるような余韻があり、ソヨンらしい選出と言えます。

シンプル・アクシデント/偶然』は、復讐、トラウマ、記憶の曖昧さをめぐる作品。ある人物が本当に復讐相手なのか分からないという状況の中で、人の心に残る傷について考えさせられる映画でした。

神津さんが選ぶ、2026年上半期ベスト10

神津さんのベスト10には、SF、アニメーション、体感型映画、インド映画など、ジャンル映画への強い関心が表れています。

作品タイトル(配給会社)公開日
1.『カーンターラ 神の降臨(ツイン)2026年6月5日
2.『マーズ・エクスプレス(ハーク/トムス・エンタテインメント)2026年1月30日
3.『プロジェクト・ヘイル・メアリー(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)2026年3月20日
4.『シラート(トランスフォーマー)2026年6月5日
5.『パリに咲くエトワール(松竹)2026年3月13日
6.『機動警察パトレイバー EZY FILE 1(松竹ODS事業室・バンダイナムコフィルムワークス)2026年5月15日
7.『超かぐや姫!(ツインエンジン)2026年2月20日
8.『MERCY/マーシー AI裁判(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)2026年1月23日
9.『俺たちのアナコンダ(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)2026年4月3日
10.『ゼイ・ウィル・キル・ユー(東和ピクチャーズ・東宝)2026年5月8日

1位は『カーンターラ 神の降臨』。インド映画でありながら、いわゆる歌って踊るイメージとは少し異なる作品です。特にラスト10分の迫力は圧倒的で、神が憑依するような場面の熱量が強烈に残ります。そのシーンを観るためだけでも価値がある、と言えるほどのインパクトがありました。

2位はフランスのSFアニメーション『マーズ・エクスプレス』。AIやロボット、未来社会をめぐる王道的なSFテーマを扱いながら、日本ではないアニメーション表現としての新鮮さもありました。SF好きにはたまらない一本です。

3位は『プロジェクト・ヘイル・メアリー』。原作既読でも満足できるまとめ方で、長い物語を映画としてうまく整理していました。ライアン・ゴズリングの演技も魅力的で、SF映画としての満足度が高い作品です。

4位の『シラート』は、映像と音の組み合わせがとにかく強い体感型の映画。不条理な物語ではありますが、意味をひとつに決めるのではなく、観客それぞれが受け取るタイプの作品です。言葉にしづらいけれど「すごいものを観た」と思わせる力があります。

5位は『パリに咲くエトワール』。20世紀初頭のパリを舞台にしたオリジナルアニメーションで、時代考証やキャラクター設定、アクションの作り込みが非常に細かい作品でした。薙刀や当時のヨーロッパの格闘術など、かなりマニアックな要素まで丁寧に盛り込まれている点も魅力です。

3人のベスト10を比べると、映画の楽しみ方の違いが見えてくる

今回の3人のベスト10を並べてみると、思った以上に作品が被っていません。共通して挙がった作品としては、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』『パリに咲くエトワール』『俺たちのアナコンダ』『ハムネット』『シラート』などがありますが、それぞれ評価しているポイントは異なります。

いしがみさんは、観る前の期待を超えてきた驚きや落差を重視。そよんさんは、映画を観た後に残る感情や、人生を大切に思える余韻を重視。神津さんは、SF的な設定、映像体験、ジャンル映画としての面白さを重視。同じ上半期を振り返っても、選ばれる映画はこれほど違います。それだけ2026年上半期の映画が多彩だったとも言えますし、映画の楽しみ方が人によって大きく変わることも分かります。

年末には年間ベスト10も選びます

2026年上半期だけでも、これだけ語りたくなる作品がそろいました。後半にも注目作はまだまだ控えています。年末には、あらためてCinemaStyle編集部として2026年の年間ベストを振り返る予定です。皆さんの2026年上半期ベスト映画は何でしたか?この記事をきっかけに、見逃していた作品をチェックしてみてください。

ポッドキャスト配信中

この記事はCinemaStyleポッドキャストでのトークをもとに再構成しています。音声版では、編集部3人がそれぞれのベスト作品について、より自由に語っています。ぜひあわせてお聴きください。

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