映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』レビュー|波動拳、昇龍拳、竜巻旋風脚、ストII世代の胸が躍る!

波動拳、昇竜拳、竜巻旋風脚。技の名前を聞くだけで、友達とコントローラーを握っていたころを思い出す。そんな人には、余計に気になる映画が公開されます。はい、『ストリートファイター/ザ・ムービー』です。
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』とは?


10月16日(金)公開の『ストリートファイター/ザ・ムービー』は、対戦格闘ゲーム「ストリートファイター」をハリウッドで実写映画化した作品。カプコンが総監修を務めています。
ゲームの実写化と聞くと、期待しつつも少し身構えてしまう。長年ゲームや映画に親しんできた人なら、その気持ちもわかるはず。でも、今回ひと足先に字幕版を鑑賞した感想は、素直に「面白かった!」でした。
おなじみの技が飛び出すうれしさに、生身の人間がぶつかり合う迫力。そして、思わず笑ってしまう濃いキャラクターたち。ストリートファイターで遊んだ人はもちろん、ゲームを知らない人にも楽しんでほしいアクション映画です。
あの技が出ると、やっぱりうれしい


まず語りたいのは、やっぱりお馴染みの必殺技です。波動拳や昇竜拳はもちろん、竜巻旋風脚も登場。ゲームでは見慣れた技ですが、人間が実際にやるとなると、かなり大胆な動きですよね。
本作では、その大胆さを残しながら、蹴りの重さや破壊力も感じられるアクションに仕上がっています。ちょっと笑える。でも、ちゃんとかっこいい。このバランスがいい!リュウ以外にも、春麗の百裂脚も、上下に蹴り分ける動きが見どころ。そして個人的にぐっときたのが、ガイルのサマーソルトキックでした。縦に大きな弧を描く、あの蹴りです。強く、美しい!
知っている技が、スクリーンの中で決まる。それだけで気分が上がるのは、ゲームで何度も出そうとした記憶があるからかもしれません。しかも、見せ場は試合中だけではありません。試合以外にも印象的なアクションがあり、いろいろな場面でキャラクターの持ち味を楽しめます。
ガイルとダルシムがいい味
本作では、強い技や派手なキャラクターに目が行きがちですが、キャラクターのバックグラウンドまで含めてしっかり作り込まれていて、その中でも特によかったのがガイルとダルシムの2人です。
戦いを求めるキャラクターたちの中で、この2人には、いろいろな経験を重ねてきたような落ち着きがあります。どこか戦友を思わせる空気もあり、見ていて心地いいんですよね。とりわけダルシムの、少し達観したような雰囲気が印象的。個性的な見た目だけでなく、その人柄にも目が向きます。
昔は必殺技で覚えていたキャラクターを、今度は「いい大人だな」と感じながら見る。ストII世代には、そんな楽しみ方もできそうです。
ベガの配役にも注目したい
キャラクターの面白さという点では、ベガも外せません!ゲームのベガといえば、がっしりした体つきで、見るからに強そうなボスという印象。でも、本作のベガには、体格だけで圧倒するのとは違う怖さがあります。
自分の肖像画を飾る姿などには、ちょっと見栄っ張りなところも感じられます。思わず笑ってしまうような一面があるのに、危険な相手であることは伝わってくる。その振れ幅が面白いんです。力を求め、知略を巡らせ、人を従わせようとする。今回注目したのは、そうした人物像と演技の相性でした。
見た目の再現だけで終わらず、内面まで含めてキャラクターを楽しめる。ほかのファイターたちも含め、配役の面白さを感じる作品です。
独特な日本描写も楽しい
アクションとは別に、思わず反応してしまったのが、本作に登場する日本の描写です。ラーメン屋台のメニューには「ガーリックラーメン」。背景には「ヘンリーの酒屋」という看板。ひとつひとつはありそうなのに、組み合わさると、どこか不思議な風景になっています。
リュウとエドモンド本田が戦うサウナも、日本家屋を思わせる造りで、やけに広い。そこで交わされる日本語の独特な響きも含め、妙に記憶に残る場面でした。こうした少し誇張された世界が、濃いキャラクターたちによく似合っています。細部に反応しながら、肩の力を抜いて楽しめるのも、本作の魅力でしょう。
懐かしさの先にある面白さ


昔のカプコン作品が次々と映し出される冒頭のロゴ演出や、回想に使われるアニメーション。ゲームに親しんできた人の気持ちをくすぐる場面もあります。ただ、鑑賞後に残ったのは、懐かしさだけではありませんでした。キャラクターそれぞれの個性と、人が戦う力強さ。その両方があるから、一本のアクション映画として楽しめます。
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』のまとめ
今回は字幕版での鑑賞でしたが、その後に見た吹替版の予告編も、声の演技が熱くていい感じ。吹替版でもう一度見たくなりました。
昔の対戦仲間と、あの技やキャラクターについて話しながら帰るのも楽しそうです。ゲームは知らないけれど、濃い面々が繰り広げるアクションが気になる。そんな人にも、ぜひ手に取ってほしい一本です。続編?期待しちゃいますよね。
『ストリートファイター/ザ・ムービー』は、2026年10月16日(金)全世界同時公開です!


作品名:『ストリートファイター/ザ・ムービー』
原題:Street Fighter
監督:キタオ・サクライ
製作総指揮:J・J・フック/ジェイ・アシェンフェルター/辻本憲三/辻本春弘
製作:メアリー・ペアレント/ケイル・ボイター/ジェイソン・モモア/中山貴之/ステファン・マクール
出演:ノア・センティネオ/アンドリュー・小路/カリーナ・リャン/ジョー・“ロマン・レインズ”・アノアイ/デヴィッド・ダストマルチャン/コーディ・ローデス/アンドリュー・シュルツ/ヴィドゥユト・ジャームワール/エリック・アンドレ/オーヴィル・ペック/オリヴィエ・リヒタース/後藤洋央紀/ライナ・バランディンガム/アレクサンダー・ヴォルカノフスキー/カイル・ムーニー/メル・ジャーンソン/With カーティス・“50セント”・ジャクソン/And ジェイソン・モモア
日本語吹替版キャスト:高橋広樹/岸祐二/折笠富美子/安元洋貴/沢城みゆき/鶴岡聡/チョー/狩野英孝/なだぎ武/丹生明里
配給:東和ピクチャーズ・東宝
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ポッドキャストでも映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』を紹介!
CinemaStyleのポッドキャスト番組でも、映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』を紹介しています。











